■愛に対する価値観■
愛。
愛とは何でしょう?
愛がわからない と、ある人は言いました。
愛とは規定で決まっているものではありません。
囚われない程の大きなもの。
愛は貴方の心が感じるものです。
貴方がこれは愛だと感じたとき、それは愛となりましょう。
貴方が相手と一緒に居て喜びや幸せを感じたことはありませんか?
貴方が相手を好きでたまらなく、胸に切なさが込み上げたことはありませんか?
それが愛だと心の中で少しでも感じたのならば、その感情は愛でしょう。
諭すような言い方は決め付けに聞こえるかも知れません。
ですが、これが 愛 なのだと、私は思っています。
2007 7 無伊
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■スーパースター■
アナタの背中には
はためく原色のマントも
鳥のような立派な羽も
何もないけれど。
私がアナタを思ったら
何処にいたって
私の許へ
直ぐに駆け付けてくれる。
アナタの足には
輝くブーツも
次元を飛び越えるような脚力も
何もないけれど。
私が動けないでいる時
腕を引いて
光の照らす方へ
私を連れ出してくれる。
アナタの手には
一寸の間違いのない手袋も
悪者をやっつける光も
何もないけれど。
私が凍える夜に
優しく腕をまわし
頬を擦り寄せ
私を温めてくれる。
アナタの目には
全てを分析する能力も
獣のように遥か遠くを見る視力も
何もないけれど。
私が寂しさを感じたら
瞳を見つめて
長く永く
私をアナタで埋めてくれる。
移り変わる季節のように
一刻と変化する空のように
アナタは様々な顔を見せてくれた。
特別な何かを持つ訳じゃなく
沢山のモノに埋もれそうだった私を掬い上げた
ただそれだけだったアナタ。
けれどもあの時から
私にとっては唯一の特別。
何の変哲もない
少し要領の悪いアナタは
私だけの
スーパースター。
一際映い
小さな星は
1人だけの
大きな月。
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ちょいオリジナル作品意識してみました。
知る人ぞ知る[Dead.H.War]。
まだ本編の方は誰にも公開してませんが、キャラクターなら予告本(設定小話)で数人紹介したので、いいかな。と思ってこれも展示。
私の中の刻雪嗄曖論はこんな感じです。
出会って少し、ユキとサクラが心通わした後のサクラの意識。
それなくしても読めるものですがね。
わからない方はいらぬ説明と流してくださいな(笑)
2007 9 無伊
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■クラヤミココロ■
その手で
私を殺して。
疲れた私には
慰めの言葉も
降り掛かる叱責も
何も届かないわ。
貴方に抱き締められ
腕の中で果てる事ができるなら
それは本望。
貴方しか瞳に映らない
そんな最期が迎えられるなら
笑顔で逝けるもの。
だから
その手で
私を殺して。
2007 10 無伊
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■白無垢の赤ずきん■
背中越しの恋人
それは地平線の花嫁
気を付けて
狼さんに襲われないように
世界(ソト)には危険が沢山あるわ
その一歩を踏み出す前に
ほら こっちを向いて
素敵な笑顔
まあ なんて美しい!
額にキスをあげる
目を閉じて
麗しく 煌びやかで とても美味しそうな
私の花嫁
狼さんにさらわれる前に
私が食べてあげる
2007 12 無伊
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