■寓話■

月に恋をしました。
自ら光ることができない無力さ。
それでも闇夜を照らす存在の大切さに貴方が重なったのです。
見ているだけで決して届かない距離も。
悲しさも切なさも全部が同じでした。
そして太陽に嫉妬をしました。
月を光らせる事ができる唯一無二の存在。
永遠に共にあり続ける対極の依存達。
私が辿り着けない位置でした。
まるで彼女に重なるようで。
いつだって胸を焦がす事しかできない。
空の全てが恨めしく見えて。
同時にどうしようもないくらい恋しく見えました。
泣きたくなって。
とても小さな私は今日も空を見上げて過ごすのです。


2006 3 無伊

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■宵■

月に恋をしました。
自ら光ることができない無力さ。
それでも闇夜を照らす存在の大切さに貴方が重なったのです。
見ているだけで決して届かない距離も。
悲しさも切なさも全部が同じでした。
そして太陽に嫉妬をしました。
月を光らせる事ができる唯一無二の存在。
永遠に共にあり続ける対極の依存達。
私が辿り着けない位置でした。
まるで彼女に重なるようで。
いつだって胸を焦がす事しかできない。
空の全てが恨めしく見えて。
同時にどうしようもないくらい恋しく見えました。
泣きたくなって。
とても小さな私は今日も空を見上げて過ごすのです。


2006 3 無伊

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■キモチ■

一番の願いは口に出さない儘。
きっと君は泣いてしまうから。
涙が見たいんじゃないんだ。
ずっと笑っていてほしい。
だから秘めた我儘。
世界の終わりに君に伝えよう。
広大な宇宙の1つの大地に生まれて。
同じ国で育った。
ふとしたきっかけで出会う事ができたね。
惹かれ合って愛し合えた。
好きの数だけ喧嘩もした。
誰よりも君の事が1番だよ。
綺麗事みたいに聞こえるかな?
だけど本当の事だから。
信じてくれるかい?
指切りで誓うよ。
どれだけの感謝の言葉よりも
その気持ちで抱きしめるから。
いつまでも傍にいて。
『僕の中の永遠になって』


2006 3 無伊

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■臆病風■

いつだって陰っている気持ち。
いつだって欠けている心。
信じる事が怖くて。
貴方の事。
愛していると感じるから。
全部を信じきれなくて。
負担になったら嫌なの。
だから本当の事伝えて。
本当の貴方が知りたいの。
私は最後の一歩が踏み出しきれないから。
貴方に背中を押してほしい。
ずっと一緒にいるために。
甘えてばかりな子供の私を。
いつもあやして優しく触れてくれた貴方。
これからも隣に居てほしいの。
貴方と幸せになりたいの。
だから。
だからお願い。


2006 4 無伊

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■我慢■

いつだって陰っている気持ち。
いつだって欠けている心。
信じる事が怖くて。
貴方の事。
愛していると感じるから。
全部を信じきれなくて。
負担になったら嫌なの。
だから本当の事伝えて。
本当の貴方が知りたいの。
私は最後の一歩が踏み出しきれないから。
貴方に背中を押してほしい。
ずっと一緒にいるために。
甘えてばかりな子供の私を。
いつもあやして優しく触れてくれた貴方。
これからも隣に居てほしいの。
貴方と幸せになりたいの。
だから。
だからお願い。


2006 4 無伊

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■行き止まり■

ねぇ、私今まで頑張ってきたよね?
ねぇ、私今まで沢山我慢したよね?
ねぇ、私今までいっぱい耐えてきたよ。
だからもぅ楽していい?
少し疲れちゃったんだ。
逃げ出したくなったの。
いいでしょう?
貴方には沢山迷惑かけて
沢山無理させちゃって。
ごめんね。
でも私
きつかった分幸せだったよ。
それは貴方も同じ?
私にはわからないけど…。
今までありがとう。
私とはうまく歩けなかった道。
今度は誰かと上手に歩けたらいいね。
躓いても立ち上がらなきゃダメだよ?
そして相手をちゃんと支えてあげてね。
貴方の未来が明るい事を願ってるから。


2006 4 無伊

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■落胆■

貴方と出会って。
どれくらい「ごめんなさい」って言ったかな。
謝った数だけ大切なものを得た気がする。
少しずつだけど成長できた私が居た。
そしてどれくらいの「ありがとう」が言えたかな。
感謝の数だけ愛が深まった気がした。
人を信じる事ができるようになれた私が居た。
ずっと一緒に居れたらと願うようになって。
私だけの人になってほしかった。
沢山の我儘が生まれ。
沢山の涙が零れ落ちた。
まだ希望があったうちは。
いつしか燈は消え失せ。
真っ暗な胸の内を照らすものな何もなく。
強がることもできず崩れ去った幸福。
笑う事ができない。
そんな私を貴方は嘲笑うかしら。
本当は嫌だと。
本当は夢であってほしいと言う私はきっと滑稽でしょう。
それでも何処へも行ってほしくない。
引き止められる権利は私にはないけど。
心の何処かで期待してしまうのです。


2006 5 無伊

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■アナタとワタシ■

どんなに綺麗な言葉だって。
どんなに素敵な世界だって。
貴方が嘘なら無いの。
その目で見る物。
その心が感じる物。
私に伝わる糸はどこで切れたの?
全てが信じきれない世界なんて。
私が嘘のよう。

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貴方と別れたあの日は
きっと晴れだった筈だよね。
寂しかったな。
悲しかったな。
泣きそうだったよ。
でも笑って。
本当か嘘かはわからないけど
貴方が好きって言ってくれた笑顔でお別れ。
"また明日からは、友達で"
心の中で手を振って。
いつか昔話でもしよう。
その時貴方の隣には誰がいるかな?
今は違う道を歩いてるから。
"バイバイ"


2006 6 無伊

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■僕は■

僕は
僕は…
僕は…―
愛していたのだろうか
君を
僕を
愛せていたのだろうか

好きだ と言うのは簡単で
抱き締める事だって容易い
だけど
口付ける度に心に過る
罪悪感という鋭利な刃物
何故なのだろう
僕はこんなにも君を愛しているのに
身を焦がす程
狂気に溺れる程

君の蛻を目前に
僕はそう気付いたんだ
愛していたと
憎しみに燃える程に


2007 7 無伊

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